ジャパンプレミア イベントレポート | ワールドプレミア ライブラリー | SPECIAL | 『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』

SPECIAL

ジャパンプレミア イベントレポート

「圧倒的な映像」と「人間ドラマ」に
スタッフ、キャストが魂を込めた

7月5日よりABCテレビ、TOKYO MX、テレビ愛知、BS11にて放送がスタート、Netflixにて世界独占配信されるアニメ『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』。本作のジャパンプレミアが6月14日、東京・新宿ピカデリーにて開催された。イベントでは、第壹話(第1話)から第參話(第3話)までを劇場用に編集した特別版が上映され、上映後の舞台挨拶には、坂本喜八役の内田雄馬さん、百川稲子役の雨宮 天さん、監督の太田 稔さんが登壇。第1部の模様をレポートする。

※第壹話から第參話のネタバレを含みます。放送を楽しみにしている方はご注意ください。

『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』は、蒸気機関が発達した架空の時代が舞台。 “電氣の時代”を夢見る少年・坂本喜八は、兄・清六とともに「二十世紀電氣目録」に電氣の発明を記していた。しかし、清六は「二十世紀電氣目録」を持って出征するも、帰らぬ人に。月日が流れ、喜八の前に酒造の娘・百川稲子が現れ、どうしてか彼女から「二十世紀電氣目録」を託される。それを狙うのは、稲子との政略結婚を進める財閥御曹司・三添洋輔。目録をめぐり、喜八と稲子の“夢”が動き出す――。

本編上映後、盛大な拍手に包まれながら、内田さん、雨宮さん、太田監督が登壇。太田監督は先だって、ロンドンで行われたワールドプレミアに参加したといい、「皆さん、フィジカルコメディが面白いと言ってくださった」と海外の反応を紹介。内田さんも「見ていただくとわかりますが、キャラクターたちが所狭しと動き回りますからね」と、大きく頷いていた。一方、内田さんもタイでのワールドプレミアに参加。「見ている最中に声が出るんです。一番大きな声が出たのは第壹話のラスト、洋輔の『マイワイフ』でした」と、タイでの盛り上がりを報告した。

そして話題は第壹話から第參話までを振り返るコーナーへ。第壹話では、神社で祝詞を唱える稲子の登場シーンについて、内田さんが「天さんの祝詞がすごかったです」と絶賛。雨宮さんは、「稲子を演じ始めてまだ全然喋ってないのに、突然の祝詞だったんです。すごく緊張したんですけど、祝詞の“言い慣れている感”に稲子の性格、信心深さが出ると思ったので、なるべく普段から言っているようにしたいと思って、気合いを入れて臨みました」と振り返った。内田さんは「静かでおしとやかに見えるんですけど、意外とパッションがあるんだなというのが、祝詞から伝わってきました」と、改めて雨宮さんのお芝居を褒めちぎった。

話題は喜八の「機械オタク」ぶりにも及び、内田さんはその際のコミカルな表情に注目。太田監督は「彼らはふざけているわけではなくて、真剣に生きているんです。その結果あの表情になりました」と答えつつも、その上で「絵コンテを描きながら“ノリ”で生まれた」ことを明かし、内田さんも大笑い。お芝居では、「表情に引っ張られすぎないことが大事だった」という内田さん。「芝居はデフォルメしすぎない方向で作っていった」と、アフレコの方針を明かした。

「二十世紀電氣目録」を狙うのは、蒸気の財閥御曹司の三添洋輔。序盤から強烈なインパクトを残す存在だ。太田監督は洋輔について、「ここまで印象的なキャラにするつもりはなく、欲しいものが手に入らないからずっと機嫌が悪いだけという、共感を呼ぶキャラクターにしたかったんです。気づいたら思惑通り共感を呼ぶキャラクターになりました」と回答し、大きな笑いが巻き起こった。これからご覧になる方は、果たして本当に「共感」できるキャラクターのか、ぜひ洋輔の活躍を確認してみてほしい。

第貳話では、洋輔に目録を奪われまいとする喜八と稲子の逃走劇が描かれる。太田監督は、「各キャラクターの自己紹介、アクション、目録についての説明、それらが退屈にならないようにキャラクターを見せていけたらなと思って演出しました」と、演出方針を明かした。雨宮さんは、2人が蔵から凧を使って飛び立ったシーンをチョイス。「普段は、声が重なるパートは別々に録ることが多いんですけど、一蓮托生だということで一緒に録ったんです。失敗したら、もう1回2人でやろうと。おかげであの空気感、緊張感が生まれました」と語った。内田さんも「あの一瞬を生きるという感じで、映像に入り込むことができました」と振り返った。

第參話では、洋輔に才能を否定された喜八が、兄と描いた目録を実現する夢を揺らがせる。そんな喜八の背中を押すのが、稲子の「喜八さんは未来を、電氣の時代を実現する人なんです!」という言葉だ。雨宮さんは、「稲子自身、根拠があるわけではなく、ただただ気持ちでいったんです。それで、喜八も背中を押されたんだと思います」と語った。内田さんは、「このパワーは、天さんのパワーに通じるところがある。信じたものに突き進むパワーです」と話し、雨宮さんが照れてしまうという一幕も。

第參話のクライマックスとなる「電氣満月」のシーンについて、太田監督は「ただの電球をどうやって魅力的に見せるか。この見せ方が見つかるまで時間がかかりました」と、その苦労を吐露。「美術が絵画のようなタッチで描かれているので、デジタル処理との相性が悪いんです。光の描き方でいうと、絵画的な光の付け方をして、光っているように見せました」と、制作の裏側を語ってくれた。

なお、今回先行上映されたのは劇場用の特別編集版。本放送では、特別編集版にはないシーンやカットもあるとのことで、劇場上映バージョンとの違いも必見だ。

トークの後半には、作品にちなんだバラエティコーナー「僕たちが思うこれからの未来に絶対流行る・開発されてほしい電氣製品プレゼンテーション!」が実施された。「電氣目録」があったら書かれていそうな「未来の発明」をフリップに描き、観客へ向けてプレゼンするというものだ。

内田さんが発表したのは、自分専用インターフェイスAI「電氣管理者」。「ヘッドマウントのような形で、外国の方が来たときに翻訳してくれたり、今日の運勢を教えてくれたり、高速道路の混雑状況を教えてくれたりする」と紹介するが、雨宮さんから「アレクサとかがやってくれそう」とツッコミが入り、会場は大爆笑。「もう夢が叶ってた」と、内田さんも納得した様子だった。

続く雨宮さんは「全自動健康管理家」として玄関の絵を披露。「そこを通るとその日の体調やストレスを瞬時に計測してくれて、合わせて部屋の温度を調整してくれたり、食事を作ってくれたり、寝っ転がっていたらお風呂も湧かしてくれます。疲れてお家に帰ってきて、扉を通ったらベッドまで全自動。帰ったら何もしたくないので!」と語気を強め、大きな拍手が起こった。

最後の太田監督は、アンテナのように後頭部に刺してコミュニケーションの勇気が出る針「電氣伝針」をプレゼン。人見知りが激しいと自己分析する太田監督は、「第壹話冒頭で喜八と稲子が出会いましたけど、もし僕が喜八なら顔を出せなかった」と語り、会場にどっと笑いが起こる。これでは物語が始まらないので、「自分の物語を前に進めるため」に勇気を出す針だという。内田さん、雨宮さんも「欲しい」と口を揃え、観客も拍手で賛同していた。

作品に関する新情報も多数発表され、新規キャストとして、稲子の父・甚右衛門役の家中 宏さん、母・苗子役の浅野まゆみさん、矢倉文七役の遠藤大智さん、とめ・イナリ役の高垣彩陽さんが紹介された。音楽情報では、五阿弥ルナさんが担当するオープニング主題歌「ユーレカ・エヴリカ」が7月6日よりデジタル配信されること、アメリカ・カリフォルニア州出身のアーティスト、ジンジャー・ルートさんが担当するエンディング主題歌のタイトルが「Soarin’(ソアリン)」に決定したことも発表。エンディング主題歌は第貳話放送後の7月13日より配信スタートとなる。

イベント情報や新たなキービジュアルのほか、PV第3弾も公開され、プレゼント企画もスタート。詳細な情報は、公式Xを確認してほしい。

最後に、登壇者からファンへ向けてメッセージが贈られた。

雨宮さん「第壹話から第參話だと『すごいすごい!』と思っているうちに終わったのではないかなと思います。このあと繰り広げられる人間ドラマが私は大好きで、皆さんにも大好きになっていただけると思うので、楽しみに待っていただけると嬉しいです」

内田さん「この作品が持つパワーは本当に素晴らしくて、僕らも収録しながら次どうなるんだと、その先が気になって仕方ありませんでした。圧倒的な映像と人間ドラマを合わせて楽しんでいただいて、喜八たちのことをもっともっと知っていただけたら嬉しいです」

太田監督「今日は本当にありがとうございました。皆さんの、この夏の思い出の一助になるような作品になれば嬉しいです。ハロウィンはぜひ、『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』のコスプレでお願いします」

OFFICIAL SNS

メニュー