#02 蒸気機関 | 世界観設定コラム The World | SPECIAL | 『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』

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世界観設定コラム The World

#02 蒸気機関

世界観設定 鈴木貴昭

国内の三添商店や中多蒸気製造所、海外のパーキンズ、ゼネラルスチームなどの多数の企業が積極的に蒸気動力で稼働する機械を開発、大型船舶や蒸気機関車、工場用動力だけではなく、自動車や家庭で使える器具の開発も行われた。
蒸気自動車は他の動力の自動車よりも静粛性に優れ、振動も少なく、色々な燃料を使える点で優れており、欠点としては蒸気を発生させるまでに時間がかかることと、大量の水を搭載し、複雑な機構のために重量がかさんでいたことだった。
しかしフラッシュボイラーの実用化によって、数多くの蒸気自動車メーカーが誕生した。
ただ一般家庭で購入するには極めて高価であり、また道路や燃料や水の供給所も整備されていなかったので、企業などの一部で使用されているのみであった。

関西では三添商店が、関東では中多蒸気製造や東都蒸気などが、主要都市に蒸気配送システムを張り巡らし、家庭用の蒸気器具の導入に拍車をかけた。
最初に普及したのはかまどの代わりとしての蒸気釜と蒸気湯沸かし、蒸気火鉢と蒸気暖房であった。
また手回し洗濯機を蒸気で回転させるように改良した蒸気式洗濯機も、動力自体は配送システムの蒸気を使うために構造が簡単で、町工場でも作れたために普及が早かった。
内国勧業博覧会ではこうした多数の蒸気器具が展示され、中には蒸気圧を利用して断熱圧縮や膨張を行う冷凍冷蔵庫やクーラーは物珍しさから人気を博した。但しまだ実用化には大掛かりな機材が必要で、家庭用にはほぼ導入されていない。
他にも織物を作るための織機は、産業革命によって蒸気動力を使用する力織機が普及、海外では手織機を駆逐した。

※登場する人物・団体・時代等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

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