#10 電氣鼠/檸檬鼠 | 世界観設定コラム The World | SPECIAL | 『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』
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世界観設定コラム The World
#10 電氣鼠/檸檬鼠
世界観設定 鈴木貴昭
化学電池を作り上げた喜八だが、硫酸の生成は手間で代用品を探していた。
台所に普通にあるものを試したところ、酢で成功したが、硫酸に比べると効率は悪かった上に液体を使うのは硫酸と同じで、持ち運びに注意が必要だった。
そこで同じように台所にある野菜や果物で試してみたところ、みかんなどの柑橘類で極めて弱い電氣が発生するのが分かった。
茹でたじゃがいもでも効果はあったが、使う前にいちいち茹でるのは手間で、そのまま使える柑橘類の方が使い勝手はよかった。
八嶋隆三の記録を確認すると、静岡の実家で栽培していた檸檬を時計の動力として使用したとの記述があり、レモンで試してみると他の柑橘類よりも強い電氣が発生した。
強いといっても、硫酸を使った電池に比べると微弱であった。
また発電機は外からの動力でコイルを磁石の中で回すと電氣が発生するが、逆に電氣を流すとコイルが回転、つまりモーターとなる。
極力軽量化したモーターにレモン電池を繋いで動かしたのが電氣鼠であった。
※登場する人物・団体・時代等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
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